いよいよ酒米によるお米作りが始まる記念すべき日です。
米作りに向けた最初の作業は「種もみの浸種(しんしゅ)」。農業従事者でなければ聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば、お米の種を水に漬け込んで水分を含ませて芽を出す準備をすること。
さくらファームの今村さんによると、「お米の種もみはそのまま田んぼに植えてもなかなか自発的に芽を出して育ってくれるという植物ではない」そうです。ですから、種もみから芽が出やすい環境を作り、刺激を与えながら芽出しの手伝いをしてあげなければならないとのこと。
米作りは同じタイミングで作業を開始し、同じ大きさへと育った苗を田植えして、同じペースで育成して秋を迎えて一斉に収穫する必要があります。そのために重要なのがこの浸種という作業であり、細かい温度設管理、時間管理をして、種もみが一斉に芽を出すまでのとても大事な一歩なのです。
越淡麗はコシヒカリと比べると丈が長いため、種もみから芽を出し、苗としては少し太めに成長させる必要があるそうです。そのために重要なのがすじまき。播種(はしゅ)ともいう稲の種まきの作業です。
酒米ならではの苗の育て方を行うための種まきの調整は播種機(はしゅき)で行います。
苗箱を播種機のレーンに流すとあっという間に土を入れ、水をかけ、種もみを乗せ、上から土をかぶせるという工程がノンストップで動くので、みなさん休む間もなく作業に追われます。
特に出来上がった苗箱を持ち上げて、積み上げていく係は3人で連携を取りながらやらないとちょっとしたミスで台無しになってしまうためにとにかく必死。
今回は、今村さんの奥さんも手伝いに来ていただき、さらには実家が農家だった白瀧酒造の冨沢部長自ら積み上げ作業のラインに入り、一緒になってこの大変な作業を乗り切りました。
積み上がった苗箱の数は234枚。
今回は初めての酒米作りのため、いきなり大きな面積ではなく、一丁歩(1ヘクタール 100m×100mくらいの面積)の広さで作付けを行うので、そのためには十分な量の苗床となります。
カバーの中がどうなっているが心配でちょっと見に来てみました。
ドキドキしながらカバーをみけてみたところ。。。
心配無用。あっという間に元気そうな緑色の葉が伸びてきていました。本当にたくましいですよね~。
田植えまであと約2週間。それまでにどこまで成長しているか、本当に楽しみです。
当日は快晴。
カバーをかけていた育苗箱の苗もすっかり大きくなり、生き生きとしたきれいな緑になっていました。
今日はその約15cmまで育った苗を水をいっぱい張って待ち受けている田んぼに1日かけて植えていきます。
さくらファームの今村さんと仲間のみなさん、白瀧酒造スタッフのみなさん、湯沢町観光まちづくり機構のみなさん、総勢15名がそろったところで田植えが始まります。
今回は田んぼ12枚分の田植えを行います。
1枚は1反=約1,000平方メートル(300坪)=約10a(アール)ですから、それの12倍となると1町2反=約12,000平方メートル(3600坪)=約120a(アール)=約1.2ha(ヘクタール)という広さとなりますと、よくある農業体験で一株ずつ手植えするとわけにはいきませんので、田植え機の登場となります。
さくらファームの今村さんが最新型の田植え機に乗って登場。田植え機のアームが1回あたり5~6本の苗をつかんで田んぼにさしこんでいきます。片道50mを約30秒かけて進み、ターンしての繰り返し。美しく水を張った田んぼにまだまだ細くて弱弱しそうに見えますが、ここまで無事にすくすくと育った苗が緑色のラインを作っていきます。
田植えがすんでここからは稲が無事に大きく育つのを待つ段階へ。
疲労感もありながら、満足感たっぷりの後姿を見せて田植え終了です。
ゆざわを呑む|オール湯沢で挑む酒造り
湯沢町では「初」となる酒米の栽培からスタートし、オール湯沢で挑んだ日本酒プロジェクト。
雪国・越後湯沢の水と米が一体となった、この土地ならではのお酒が完成。ラベルも湯沢町在中のデザイナーが製作。湯沢町の新たな可能性が詰まった一本です。
酒質は、やわらかな越後湯沢の雪どけ水を表現。 吟醸香と繊細で軽やかな味わいが調和した仕上がりに。
また、湯沢町のお米とお水、そして白瀧酒造の醸造技術をよりダイレクトに楽しんでいただきたく、第一弾は「無濾過生原酒」にしました。
越後湯沢をまるごと閉じ込めてお届けします。
会社名 |
白瀧酒造株式会社 |
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住所 | 〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2640 |
TEL |
0120-85-8520(平日9AM-5PM) |
定休日 |
土曜日・日曜日・祝日 その他弊社規定による |
最寄り駅 | JR越後湯沢駅 ■電車でお越しの場合 JR越後湯沢駅東口より徒歩5分。 ■車でお越しの場合 |
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